「小さな会社 儲けのルール」
中小企業経営を取り巻く環境は常に大きく変化してきている中でランチェスター戦略の活用の重要性を強く感じました。中小企業が成功するための中小企業側の視点が分り易く、実例を通して書かれていたのでとても参考になりました。成功するためには時間を惜しまず働くことが当たり前だということを忘れかけていたように思います。また、著者の人生の成功公式はストンとくるものがあり、才能や過去の蓄積がなくとも時間をかければ質や才能に磨きがかかるという言葉に背中を押された気がします。成功者はほぼ例外なく長時間労働。納得です。 K・K
「仁義なき宅配」
私はここ数年でネット通販を利用することがとても多くなり、宅配業者にお世話になる機会も増えました。サービスが向上していく中で、”送料無料”という言葉を聞くと、どのようにして利益を確保しているのだろうという疑問を持っていました。安い運賃で大量の荷物を運ぶ宅配業者(特にドライバー)が犠牲となり、企業と消費者の間で無理をした状態が続くといつかこのシステムが崩壊してしまわないかともて心配です。”社会のインフラ”とまで言われるようになった業界がこのような状況では健全な社会とは言えないと思いました。 K・Y
「元国税調査官が暴くパナマ文書の正体」
パナマ文書がメディアに出てから、ニュースなどで租税回避について話題となりましたが、最近は全く耳にしなくなったと思います。というのは、パナマ文書、タックスヘイブンがあまりにも一般人にはピンとこない用語で、なにか富裕層がよからぬことをやっているのだというくらいにしか認識がないからだと思います。この本を読み進めるごとに、富裕層はほんとに私利私欲しか考えていない汚い人間ばかりであきれるとともに、ふつふつと怒りが湧いてきました。タックスヘイブンにあるペーパーカンパニーを利用することで租税回避がこんなにも行われていることに国際的に規制がかからないのはなぜかと思っていましたが、各国の政治家、大統領、大企業がこぞってタックスヘイブンを利用しているのだから当然さまざまな思惑により、規制をかけさせないように仕向けられているのだと思いました。
富裕層にいくら課税しようとしてもタックスヘイブンがある限り税収を上げることは不可能だと思います。むしろそのせいで私たちが消費税増税、社会保険料増加といった影響を一番受けていると思うと悔しくてなりません。こんなことがまかり通る世の中は、どうしようもないことなのでしょうか。 I・Y
「マイナス金利の標的」
今年の1月に世間を騒がせたマイナス金利ですが、実際どのような内容のもので日本経済や国民の生活にどの程度の影響を及ぼすものなのか、月次訪問でも時々話題になりますし、やはり旬な話題として興味があったのでこの本を選びましたが、私自身マイナス金利についての知識自体が、テレビのニュースで報道されている内容しか知りませんでした。 マイナス金利導入の経緯や狙い、これによって今後何が起こるのか、ひとつの知識の仕入として少しは理解できたように思いますし、月次の際に話題になったり質問されたりした際には、本を読んだ内容ではということでお話できればと思います。
また、まだまだ日本は欧米諸国に比べて遅れているという部分も非常に強く感じました。紹介しきれない部分も多々ありますので、興味があれば是非読んでいただければと思います。 I・A
「まるわかり FinTechの教科書」
今年(2016年)になって急に「フィンテック」という言葉を聞くようになりました。また、6月からTKCのフィンテックサービスが開始されて、より身近な単語になりました。そこで「そもそもフィンテックとは何か」「現在、社会ではどの様な動きが起きているか」を知りたいと思い選定しました。
「フィンテック」の仕組みの解説はITと金融用語が多用されており、良くわからないというのが正直な感想です。しかし、様々な企業がすでに新しいサービスを提供しており、実績を上げていることが分かりました。
会計業界においても、クラウドによる税務会計システムの様に「フィンテック」は、大きな影響を与える「サービス・技術・ツール」のため、その動向を注視していかなければならないと感じました。 一方で、会計において「フィンテック」を利用する場合でも、最も重要なことは「情報の正確性」です。いくら利便性が高まったとしても、情報が不正確ならば、出された結果は役に立たないと思います。
いかに正確な情報を提供していくかは、私たち会計人に掛かっていると思います。 M・Y
「東芝粉飾の原点」
この本を読んで、東芝という会社の体質や、どういう経緯で東芝がこういった不正会計を行ったのか、どのようなやり取りがされていたのか等を具体的に知ることができました。損失をどうにかして隠さなくては・ごまかさなくてはといったような、社長や経営陣の焦りと、自分の代で損失を出したくないという見栄が、不正につながったのだと感じました。結果から見れば、不正をした東芝も、株主も、監査法人も、もちろん私たちにとっても、いい結果にはなっていないと思いました。
私たちの業務も、規模は違いますが、立場としては新日本監査法人と同じです。万が一、お客様が故意に・または知らなかったということで不正又は不適切な会計を行っていた時には、しっかりと職責を果たし、公明正大な業務を行わなければならないと改めて感じました。 K・A
「ロマンとソロバン」
第2章のテーマである「君たちにロマンはあるか?」という問いに非常に考えさせられました。何を成すにしても根底で必要になってくるのはそういった熱意を持ち続けることだと思いますし、それはどんな業界でも同じだと思います。また、開発期間を通常の2倍にしたように、既存の考え方に捉われないというのは簡単にできることではないと感じます。今まで培ってきた経験、積み上げた開発スタイルを変えるというのは簡単に踏み切れることではないのではないでしょうか。「以前からこうだから…」といった保守的な考え方ではなく、現状からより良くしていく考え方を持っていきたいと思います。他社が行っていないことにチャンスがあるという点も非常に印象に残っています。その独自性が価値となり、これからの時代を生き残っていくカギになるのではないでしょうか。第3章であったように、自分たちの強い部分を見極めることが独自の価値を生み出すのに一番重要な点だと思います。ロマン(熱意)をもちつつ冷静にソロバンを弾くことも忘れない姿勢を心がけていこうと思いました。H・H
「心のブレーキ」の外し方
「潜在意識」という、聞き慣れない、また、普段意識していないものの存在について書かれており、ちょっとオカルトじみていると感じる方も多いのかなとは思います。しかし、やる気が続かないとか、やらなきゃいけないのに反対を向いてしまうとか、実際やらなかったことに思いを巡らせて疲れるとか、これまで私自身もそういった経験をしてきたことを思い出すと、納得のいく部分が多くありました。目標に向かって前進していくための潜在意識への働きかけをこれから実践していきたいと思いました。
とは言え、感情をすぐ行動に移す、迷ったら「イエス」という、「~ない」という言葉を使わず別の言い方をする、根拠の無い自信、etc、正直に言うとこれまでの自分の考え方や行動パターンとは異なるものがあまりに多いです。一気にやろうとしたらそれこそ「トップギア発進でエンスト」になりそうですので、「スタートは丁寧にゆっくりと」のスタンスで、少しずつ身に付けていくようやってみます。 B・H