令和1年度読書発表

発表者感想等

事務所通信による改正消費税」

1 増山会計通信「テーマ消費税」一覧
2 事前案内(事例) 消費税増税に伴う価格改定のお知らせ
3 改正消費税特集号
4 キャッシュレス・消費者還元事業概要
5 軽減税率対策補助金         M・S

「2019年消費税改正早わかりガイド」

 今回の図書発表の内容をまとめるに当たり、昨年から研修していたことではありましたが、再度確認する良い機会になりました。課税売上高5,000万円以下の中小企業が対象ではありますが、売上、仕入ともに税額計算の特例が設けられており、関与先に選択肢を与える意味で押さえておかなければならない点だと思いました。また、売上と仕入の特例で適用期間が違うので間違いが無いようにしていかなければならないと思います。いずれにしても中小事業者のための特例は、仕入で1~2年、売上で4年間しか使えない特例なので、インボイスが始まるまでに関与先に説明をしていかないければならないことだと思います。改正消費税については10月決算から取り扱うことになるので、改正点を押さえ、次期に備えたいと思います。F・F

「2019年消費税改正早わかりガイド」

 今回は、昨年所内でも研修を行った経過措置についてもう一度改めてまとめてみました。「経過措置」ですので、あくまで指定日である4月1日から施行日にあたる10月1日までの一時的な話にはなりますが、最初に関わる部分でもあり10月1日を過ぎるまでは無視できない為、私自身の中であやふやになりがちなラインを今回明確化することができました。3月31日までに契約しておかなければ経過措置を受けることができないものもありますが、9月30日までに購入したもので10月1日以降に使用するものの中にも経過措置を受けられるものも存在していますので、予め電車等を使用することが分かっているようなお仕事をされている関与先の方には、この期間だけ便利なICカードの使用では無く乗車券の使用をお勧めするのもいいかと思いました。通り過ぎては使用されることも、思い出されることも無くなる経過措置ではありますが、知っていて損はしないものも経過措置ならではだと思いました。私の実務としては、光熱費の支払いが10月1日を過ぎているのに、8%であることの理由等が再確認できたこと、法人税の短期前払費用の特例を同時に学ぶことができました。10月1日も間もないので、今後もしっかり知識をつけて業務に役立てていきます。W・M

「消費増税・軽減税率対策 転嫁・インボイスはこう進める」

 10月1日の軽減税率導入から4年間は区分記載請求書等保存方式によって区分経理することが認めら
れ、最終的に適格請求書等保存方式に移行することになりますが、一見すると緩和措置によって事業者等
の負担を緩和しているように思える制度でも、わずか4年間の間に制度が大きく2回変わることになるた
め、結果として納税者の負担は増えるのではないかと感じました。
 また、引上げを目前に控え、複数税率への対応はわずか2%の税負担軽減のために、想像以上に事務負
担が大きいので、残り1か月余りでできる関与先への情報提供・指導・アドバイス等を基に、各関与先が
自ら一つ一つ着実にこなしていけるようしっかりとサポートしたいと思います。I・A

「消費税 税率引上げ・軽減税率・インボイス施行に係る準備と実務」

  昨年受講した渡辺先生の書かれた本ということで、その時の研修で学んだ内容がでていて、復習することができました。会計事務所としては、軽減税率についてはもちろんのこと、消費税の仕入税額控除の要件についても押さえておかなければ いけないと強く感じました。誤った請求書、領収書、帳簿によって、仕入税額控除が否認される可能性があるため、10月分からは特に注意すべき事項だと思います。また、複雑になるからこそ、会計事務所の出番があるわけですので、チャンスととらえて、得手となるよう努力していきたいと思いました。I・Y  

「飲食料品取扱関連事業者のための消費税軽減税率取扱いの実務」

1 軽減税率の対象範囲
  飲食料品の対象範囲、包装資材等の取扱い、外食等の対象範囲
2 軽減税率制度に関するQ&A
  甘酒の販売、保冷剤を付けた飲食料品の販売、飲食店で提供する缶飲料、レシートの表示、
  免税事業者からの仕入、通信販売に関する経過措置

飲食料品を取り扱う関与先が行っている取引が軽減税率対象かどうか整理することができました。B・H

「もっとよくわかる学校法人会計の仕組みと決算書の見方」 

 まだ学校法人会計に慣れていないこともあり、研修や本で学んだことを100%理解できているとは言えませんが、学んだことを何度も復習し、まずは企業会計との違いをしっかり頭に入れたいと思います。監査などで少しでも活躍できるようになりたいと思います。A・M    

「中小・小規模事業者のためのキャッシュレス決済導入ガイド」

 キャッシュレス売上げの会計処理等の注意点に興味を持ち、この書籍を選びました。加入店手数料とその補助金の具体的な仕訳例が記載されていて参考になりました。一方で、ポイント利用売上げの会計処理の仕方は、文章のみの記載でした。今回、キャッシュレス・ポイント決済の会計処理について明確にしたいと思いましたが、取り上げている書籍は皆無と言えるでしょう。
 今後、中小・小規模事業者においてもキャッシュレス・ポイント決済がスタンダードになった場合、相談が増えると考えられます。会計の専門家として、前述の疑問点を解決していけるよう研修や情報収集をしていきたいと思います。M・Y

「消費税軽減税率の直前チェック」

 まさに、本のタイトル通り直前チェックができました。軽減税率導入まで1ヵ月を切りましたので関与先に対し最終チェックをしていきます。金井先生の言う通り実務家は、誰よりも正しく、誰よりも詳しく、よく勉強して来るべき新制度の実施に備えなければならないのだと改めて強く感じました。K・K