令和5年度読書発表

発表者感想等

【修繕費・改良費及び増改築費用の税務

 資本的支出(資産計上)と修繕費(費用処理)は、実務において判断に迷う分野です。今回、改めて書籍にて理論を理解したいと思い本書を選択しました。具体的事例で一部取り上げましたが、実務で良く出てくる修繕・改良は、裁決事例やQ&Aがあるので、まず書籍にて確認することが重要です。

 また、それによって論理的思考を養い法令等に基づく判断根拠を明瞭にすることが、税務調査対策など実務に役立つと感じました。

 今後も大いに考え、その都度調べて、理解を深めていきたいと思います。         M・Y

【値決めの教科書】

 経営者やマーケティング担当者がプライシングについて学ぶことはとても重要だと感じました。

 価格設定が根拠のあるものではなく、ただ単に競合他社を意識したものになっているように思いますし、そのような風潮がどこにでもあるのかと思う価格設定の重要性を感じます。

 私自身、価値に対する考え方をもっと重要視しなければと感じました。          K・K

 【税務署はやっぱり見ている。 ~あっ、その副収入、全部バレてますので。~】

 今回、新型コロナウィルス感染症も5類に引き下げられ、これからコロナ禍に行えなかった税務調査も増えてくるという思いと、インボイス制度の導入や電子帳簿保存法の改正により経理処理が煩雑化しミスも起こりかねない状況の中で、これから細かな指導やアドバイスをする上で、税務調査の選定や調査までの流れ等参考になる内容だったと思います。

 今までの税務調査でも、私たち職員が立ち会うことはごく稀ですし、税務署のために決算書や元帳を作成するわけではありませんが、やはり税務調査があった時に自信をもって申告是認を勝ち取れる決算書を作成するために、今一度仕訳の入力の仕方から気を付けていきたいと思いました。                I・A

【メタバース×ビジネス革命】

  メタバースはSNSやゲームの世界の話だけだろうと思っていましたが、産業や教育の分野ですでに使われていることを知り驚きました。メタバース技術は、車の自動運転などにも活用が検討されているそうで、これからの世の中は、AIが都市機能をコントロールする時代が来るのかもしれないと思います。

ただ、正直なところ、私自身はメタバースの可能性は理解できましたが、日常生活で無くても別にいいかなと思っています。最終的には、人と人とのコミュニケーションが一番大切だと思いますし、バーチャルにのめり込んでしまうと現実との区別がつかなくなり、自分の思うようにならないと、簡単に人を殺してしまったり、町を破壊したりと、感情を失うのではないかと思います。そして、メタバースを使って犯罪を考える人も出てくるでしょうし、危うい技術なのではと思いました。とは言いつつも、これからメタバースが普及していくのか、衰退していくのかわかりませんが、巡回訪問が、メタバース上で行う日が来るかもしれないと思うと、面白いかなとも感じました。

                                          I・Y

【デジタル財産の税務Q&A】

  この本を読んでみて、デジタル財産にもいろいろな種類、ケースがありますが、まだ法律が追いついていないように感じました。今後法改正がされ、もっと明確になっていくのではないかと思います。ポイントや電子マネーなどの身近なものから、あまり触れたことのないものまでいくつも種類があり、現在でもメタバース上でビジネスが展開されているなど、数年後にはもっと身近になることが考えられます。そうなってくると関与先さんでもデジタルコンテンツの利用やデジタル財産の所有をすることが考えられ、私たちもそういったものに対応していかなければならないと感じました。

 また、個人で所有しているデジタル財産については相続発生時に相続人が全てを把握するのは困難だと思います。そういったものを所有しているような方の場合は、相続があった際に困らないように何かしらの形で分かるようにしておくことも大切だと思います。                            H・F

【Q&Aで基礎からわかる固定資産をめぐる会計・税務】

 固定資産は、取得から修繕・売却・除却まで内容が多岐にわたり、その処理も複雑なものが多いと改めて感じました。

 適切な処理を行わなかったがために、余分な税金負担が増えるということも起こりうるので、業務の際には、契約書や請求書等の書類の確認だけでなく、関与先への聞き取りや現物を実際に見てよく確認することを心掛け、正確な処理を行っていきたいと思います。                           T・K

【消費税入門の入門】

  消費税と言えば、100円の物を買った時に払う10(8)くらいの認識しかありませんでしたが、こんなにたくさんの制度があることにまず驚きました。

 事業者や国にとっては財政を左右するものであるから細かな決まりがあるのだと理解できました。国民にとって最も身近な税であると同時に、会計事務所職員として関与先に最善の経営助言をするためにも必要な知識であるので、今回の読書発表や研修で学んだことを着実に身に着け理解を深めていきます。        U・T

【身内の相続で揉めない悔やまない50の処方箋】

 相続税の分野は、とても広くて深いです。

多方面の知識と経験とが必要とされると改めて思いました。そのなかでも、身近で・具体的で・親しみを感じながら基本的な知識が得られる内容です。

これから折にふれ、活用していきたいと思います。                   M・S